気になる刑事事件まとめブログ

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夢のような出来事

私が、脱法ハーブで捕まったことは、まったくの寝耳の水でした。それは、なんら変わらない平日の午後のことです。外回りの仕事をしていた私は、同じく別の外回りの仕事をしていた同僚から、茶色い封筒を受けとりました。その直後に、捕まってしまったのです。警察から職質をされて、やましいことのない私は、軽い気持ちで警察の要求に応えました。「その茶色い封筒の中身もみせて」と、鞄にしまったばかりの同僚からわたされた茶色い封筒を示されて、何度も言うように、自分に後ろめたいことのない私は、無防備に、それを警察にわたしました。茶色い封筒のなかには、妊娠中の妻にわたすためのハーブティーがはいっていました。よく昼休みにハーブティをのんでいる同僚に、妻の悪阻がひどいんだ、と相談したところ、同僚がいいハーブがあるよ。試してみたら、と、同僚の飲んでいるハーブティーのいくつかをわけてもらったのです。

「これなに?」 封筒のなかを見て、警察官が私に質問してきました。「ハーブティーです」 と、私は正直に答えましたが、警察の方は私を疑いの目でみつめ、色々と質問してきます。どの質問にも、正直に答えていましたが、警察の方は納得してくださらず、あれよ、あれ余の間に、警察官二人にはさまれて、パトカーにのり、警察署に連行されてしまいました。

警察署にむかう途中、これは、もしかしたら、逮捕されるのでは? と、頭をよぎりましたが、法律や刑事事件にうとい私は、パトカーに乗ってもなお、はじめて乗ったな、と、どこか、お気楽で、楽観していました。警察署につき、警察官たちに、「被疑者」と呼ばれた時には、すこし怖くなりました。ニュースではよく聞く言葉ですが、自分にむけられることになるとは、夢にも思っておらず、名前ではなく、被疑者と呼ばれ続けることに、言い知れぬ、不安とストレスを感じました。

弁護士を呼ぶ権利があると、警察のかたに説明をうけましたが、自分は無罪なのだから、とたかをくくっていたのは、事実です。結局、ハーブティーは違法のものではなかったのですが、同僚との関係や、大麻や脱法ハーブの取引があるのではないか、と疑われ、色々と質問されました。後に知ったことですが、同僚は未成年の時に、脱法ハーブの所持でつかまっており、大麻、覚せい剤にも手をだしていたとのことです。

前々から、警察が目をつけていた同僚から、なにげなくもらったつもりの茶色い封筒、警察がどんな目で私を見ているのか、容易に想像ができました。ひとりでも、なんとかなるだろうと思っていた私でしたが、さすがに心身ともに疲れ果て、特に精神面での疲労は大きく、誰か、安心できる人の顔が見たいと思いました。

なにより、身重の妻が、このことを知り、どうしているのか、と心配になりましたし、無実であっても、巻き込まれてしまったことを謝罪したい気持ちもありました。「奥さんとの面会はできません。あなたは、逮捕された時点で、接見禁止命令がでています」警察の説明に納得ができず、なんどか、食い下がりましたが、返答はおなじもので、私は留置場で夜を明かしました。

次の日、いまや敵にしか思えない警察官に囲まれて、昨日とおなじ質問をされて、肉身や妻でさえも面会できない、その状況に私は困り果ててしまいました。そこで、ようやく、弁護士に頼ることにしたのです。私は、ただ両親や妻に、直接会って、自分が無罪であるから安心してほしい、こんなことに巻き込まれて、心配をかけていることを謝罪したいだけなのです。

DATE:2016/11/15

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